✅ダイエットにおける脂質の考え方

2025/05/07

ダイエット中でも脂質は必要不可欠!正しい「脂質」との付き合い方

「脂質=太る原因」と考えていませんか?
確かに脂質は1gあたり9kcalと高カロリーで、摂りすぎれば体脂肪として蓄積されやすい栄養素です。しかし一方で、脂質は私たちの体にとって欠かせない重要な役割を担っており、極端に制限することでダイエットに逆効果となる場合もあります。


✅ 脂質の役割とは?

脂質は以下のような大切な働きを担っています:

  • ホルモンの材料(特に女性ホルモンや筋肉合成に関わるテストステロン)

  • 細胞膜の構成成分

  • 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を助ける

  • 内臓や神経の保護、保温作用

  • 脳の働きをサポート

つまり、脂質は「ただのエネルギー源」ではなく、健康を支える栄養素の一つなのです。


✅ 極端な脂質制限のリスク

脂質を極端にカットすると、一時的に体重は落ちるかもしれませんが、次のような体調不良や代謝低下を招く恐れがあります:

  • 肌荒れ、髪のパサつき

  • 月経不順や無月経(女性)

  • ホルモンバランスの乱れ

  • 集中力・メンタルの低下

  • 代謝の低下による「痩せにくい体」化

短期的な減量よりも、中長期的に代謝を高く保つことの方が、健康的なダイエットには重要です。


✅ 大事なのは「脂質の質」を見極めること

脂質には種類があり、同じ脂質でも体への影響が大きく異なります

脂質の種類 特徴 摂取の目安
✅ 不飽和脂肪酸(良質な脂) 代謝サポート、抗炎症効果 オリーブオイル、アボカド、青魚(EPA/DHA)、ナッツ類 意識して摂りたい
❌ 飽和脂肪酸 摂りすぎるとコレステロール上昇 肉の脂、バター、乳製品 適量ならOK
❌ トランス脂肪酸 炎症・心疾患リスク増加 マーガリン、加工食品、揚げ物 できる限り避ける

ポイントは「脂を抜く」のではなく、「質を選ぶ」こと。
良質な脂質を味方につければ、脂肪燃焼をサポートする働きすらあるのです。


✅ どれくらい摂ればいい?

ダイエット中でも脂質は総摂取カロリーの20~30%程度は必要とされています。たとえば、1日1,800kcalの食事なら、脂質は約40~60gが目安です。

【目安の例】

  • オリーブオイル:大さじ1(約14g)

  • アーモンド10粒:6~7g

  • 鯖の切り身1切れ:約12g

食事の中に無理なく「良質な脂」を取り入れていくことが、代謝を維持しながら無理のないダイエットにつながります。


まとめ|脂質は「抜くもの」ではなく「選ぶもの」

ダイエット中だからといって、脂質をゼロにする必要はありません。むしろ、良質な脂質は代謝を助け、ホルモンバランスや肌の調子まで整えてくれる大切な栄養素です。

  • 「何を減らすか」ではなく、「何を選んで食べるか」

  • 「脂質をカット」ではなく、「良質な脂を味方に」

この意識の転換が、健康的でリバウンドしないダイエットの第一歩となるでしょう。


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