✅ケトン体とファスティングの関連性について

2025/05/19

ケトン体とは?

~脂肪をエネルギーに変える“第2の燃料”~


◆ ケトン体って、いったい何?

「ファスティングでケトン体が出ると脂肪が燃える」
「ケトジェニックダイエットが痩せる理由はケトン体にある」
こうした言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。

でも、「ケトン体って何?」と聞かれて、すぐに答えられる方は意外と少ないのではないでしょうか。

ケトン体とは、体内で脂肪が分解されてできる"代替エネルギー源"のことです。
私たちは普段、糖質(グルコース)を主なエネルギー源として生きていますが、糖が不足すると、体は脂肪を使うモードに切り替わり、代わりに作られるのがケトン体なのです。


◆ ケトン体ができるしくみ ~脂肪が燃えるとは?~

糖質が体内で枯渇すると、エネルギー不足に陥らないよう、肝臓が脂肪酸を分解して“ケトン体”を作り出します。

この流れを簡単に整理すると、次のようになります:

  1. 糖質制限やファスティングにより、血糖値・インスリンが下がる
  2. 体はエネルギー源を糖から脂肪へ切り替える(脂肪分解が始まる)
  3. 分解された脂肪酸の一部が肝臓でケトン体に変換される
  4. ケトン体が、脳や筋肉、心臓などのエネルギー源として使われる

このとき、「脂肪がエネルギーになった」状態、つまり脂質代謝が優位になった状態こそが、痩せやすい体質の基本です。


◆ ケトン体の種類とその役割

ケトン体には主に次の3つの種類があります:

  1. アセト酢酸(Acetoacetate)
     最初に作られるケトン体。エネルギー源として利用されるほか、他のケトン体の材料にもなります。

  2. β-ヒドロキシ酪酸(β-Hydroxybutyrate, BHB)
     最も安定して利用されやすいケトン体。血中濃度も高く、脳や筋肉にとって効率の良いエネルギーです。

  3. アセトン(Acetone)
     呼気として排出されるもの。特有の甘い匂いが出ることがあり、ファスティング中の息がケト臭くなる原因の一つです。


◆ ケトン体のメリットとは?

ケトン体の生成(ケトーシス状態)には、単なる“痩せ効果”以上の健康的なメリットが期待されています:

✅ 1. 脂肪燃焼の促進

脂肪を分解することで、体脂肪がエネルギーとしてどんどん活用されます。

✅ 2. 集中力の向上

ケトン体は脳にも効率よく届き、思考がクリアになるという研究もあります。
「ファスティング中に頭が冴える」と感じるのはこの作用です。

✅ 3. 炎症の抑制

BHBには抗炎症作用があるとされ、慢性炎症(老化や生活習慣病の原因)を軽減する可能性が指摘されています。

✅ 4. 血糖値の安定

糖質を摂らないことで血糖値の乱高下が減り、インスリン抵抗性の改善にもつながります。


◆ ケトン体とファスティングの深い関係

ファスティング(断食)は、体内の糖を使い切り、ケトン体をエネルギー源にする自然なスイッチを押す行為ともいえます。

特に16時間以上の空腹時間をつくるインターミッテントファスティングでは、食後に上がった血糖値が落ち着き、ケトン体が血中に増えていくことが確認されています(※BHB測定による研究あり)。

Ken's Fitnessでは、こうしたメカニズムに基づいた**「安全で科学的なファスティング指導」を行っており、栄養不足にならないよう酵素ドリンクや電解質のサポート**を取り入れています。


◆ ケトーシスと注意点

ケトン体の活用は健康的ですが、無理な断食や過度な糖質制限はリスクも伴います。
以下の点には注意が必要です:

  • 極端な糖質ゼロは代謝低下や栄養不足を招く
  • 糖尿病や持病のある方は、必ず医師の監修が必要
  • 頭痛や倦怠感(ケトフルー)を感じる場合は栄養バランスの見直しを

正しく行えば、ケトーシスは私たちの体に備わった自然な生理機能です。無理なく、正しい知識を持って取り組むことが重要です。


◆ まとめ

ケトン体とは、脂肪を分解してできる「糖に代わるエネルギー源」。
その生成を促すことで、脂肪燃焼、脳の活性化、健康維持に多くのメリットがあります。

Ken's Fitnessでは、ケトン体の働きを最大限に活かすファスティング+栄養+運動のプログラムを提供中。
自分の体が本来持つ“脂肪を燃やす力”を、安全かつ効果的に引き出していきましょう。



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